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夜の写真撮影のために買ったヘッドライトと登山用ヘッドライトが具体的にどう違うのか比べてみた!

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今年の3月ごろに星空撮影の為アマゾンでヘッドライトを購入しました。その後、登山にハマった為登山用のヘッドライトを新たに購入。どちらも実際に使ってみて、用途別のヘッドライトの違いなどのポイントが見えてきたのでまとめてみました。

ヘッドライトの役割について

まずはヘッドライトの役割と機能を確認します。

大前提として以下の役割や機能が備わっていること。

・明るく照らすことができる明るさ
・持ち運びしやすいコンパクト性
・丈夫で壊れにくい耐久性
・電池寿命が長い持続性

こんな感じでしょうか。照射距離や数値としての明るさ、細かい機能面はそれぞれの商品の特徴として捉えれば上記の事はヘッドライトにおける共通する必要絶対条件だと言えますね。
これらを私が所有しているジェントスとブラックダイヤモンドのヘッドライトで考えてみます。

ジェントスのHEAD WARSシリーズ(HW-000X)

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最初に撮影用として買ったジェントスのヘッドライトですが、これはアマゾンで探してレビューが良さそうだったので購入しました。当時は正直なところヘッドライトの役割なんて明るく照らせればなんでもいいと思っていました。もちろん電池が長持ちだったり、照射角度が細かくセッティングできたり、軽くてコンパクトだったりなど付加価値があれば尚よしなのは頭では分かっていますが自分で使ってみないとほんとのところは分からないだろうなとも思っていました。なので撮影以外、非常時などにも使えそうなものを選びました。
写真左がライト部分、右がバッテリー(電池)部分です。

主な仕様:
http://www.gentos.jp/products/HW-000X/

Black Diamondのヘッドライト(スポット)

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冬山登山用のギアメーカーとして有名(なイメージがあります)、ブラックダイヤモンドのヘッドライト。登山用品店に並べられているものの中から価格と性能のバランスがいいと思い購入しました。同社のベストセラーモデルが新しくなり性能が向上しているので新しいモノ好きには選ばざるを得なかった。
こちらはライトとバッテリーが一体です。

主な仕様:
http://www.lostarrow.co.jp/CGI/products/detail.cgi?seq=000609

比較してみた

ここからが本題です。先ほどの条件
・明るく照らすことができる明るさ
・持ち運びしやすいコンパクト性
・丈夫で壊れにくい耐久性
・電池寿命が長い持続性
と、それぞれの製品の特長を比べてみました。
なお、ジェントスのヘッドライトをモデルナンバーの「HW-000X」とし、ブラックダイヤモンドのヘッドライトを商品名の「SPOT」とします。

項目 HW-000X SPOT
明るさ(最大) 300ルーメン 200ルーメン
コンパクト性
耐久性(防水レベル) IPX4 IPX8
持続性(最大照度) 8時間 50時間
持続性(最少照度) 150時間 200時間

この表をもとに比べてみましょう。

明るさ

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HW-000Xの方が輪郭がくっきり見やすいです。SPOTは輪郭がぼやーっとしてます。
ジェントスのHW-000Xが300ルーメン、スポットが200ルーメンなのでHW-000Xの方が数字上明るいです。ただ、どちらも使った感じでは大きな差はないと思いました。
巷では1000や2000ルーメンのヘッドライトも有りますがああいったのは「メーカー公称」となっていたりとてもいい加減なので数値だけで判断しないように。

照射距離にも触れておきます。
HW-000Xの最大照射距離は約176m、一方スポットは80mです。確かに、HW-000Xの方がかなり先の方まで照らせている印象は受けましたが、どうせ肉眼ではよく見えませんし登山での使用だと木々やガスでそんな先まで実際の環境では見えることはあまりないです。ちなみに車のハイビームは約100mなのでスポットの80mでも十分だと思います。

コンパクト性

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これは写真からみてわかるように、スポットの圧勝です。重量(電池込)もHW-000Xが198g、スポットが88gなので倍以上重たいです。
また、スポットは電池とライト部分が一体型ですがHW-000Xは別々なのでゴツく感じます。当然かさばりますね。

耐久性(防水レベル)

こういった製品はだいたいIPX○○と表記されることが多いです。これは国際規格で決まった試験方法により値をコード化したもので水の浸入に関しては0~8までの数字で表されます。数字が大きくなればなるほどより厳しい環境に対応できる仕様です。

HW-000XがIPX4、スポットがIPX8。

IPX4「あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない」

IPX8「継続的に水没しても内部に浸水することがない」

出典:
電気機械器具の外郭による保護等級 - Wikipedia

なのでこの差は大きいと思います。雨の中使うことを考えるとスポットはさすが登山用と言えます。HW-000Xも普段使う分に関しては全然問題ありませんし、多少の雨の中使ったことがありますが大丈夫でした。


持続性

電池で動作するので長持ちすればするだけランニングコストも削減でき経済的です。実際の環境で連続して何十時間も照射し続けることはあまり無いでしょうが、持続時間は長いに越したことはありません。
HW-000Xが最大照度8時間、スポットが50時間なので結構な差ですね。電池もHW-000Xが単三アルカリ3本に対してスポットは単四アルカリ3本なので相当ハイパワーなのが伺えます。
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最小照度だとどちらも150時間以上と長持ちですが、登山用の方がはるかに省エネです。

まとめ

ジェントスのHW-000Xの方は照射角度を調整できてスポット照射するとはるか先まで照らすことができて心強いですが、重たいしかさばるので登山には不向きです。夜間の撮影や移動、キャンプでは問題なく使用できるのでヘッドライトを持っていない人の1個目にはいいと思います。
Black DiamondのSPOTはザックの中で誤点灯を防ぐロックがついていたり、防水性がIPX8だったり、長時間使用可能だったり、何よりも軽くてコンパクトなのがHW-000Xとの大きな違いですね。しっかりと登山仕様です。

最後に

どちらの商品も私にとってはとてもいいものだと思います。結局のところ、状況によっての使い分けが大事になってきますがヘッドライトは普通であればたくさん買うものでもないので用途・目的に応じて買うのがベストですね。
今回紹介したものはオススメできるので買って損はないと思います。
また、どちらのメーカーもこの他にたくさんの種類のヘッドライトも用意されているので選択肢は多いです。

ナイトハイクや縦走などせず、日帰り登山であれば安いモデルでも十分だと思います。必要になれば揃えていくというスタンスで問題ないですね。もちろん撮影用で考えているのであれば登山用のような高機能でなくジェントスの低価格モデルで十分だと思います。

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