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【2017最新版】北海道冬のアウトドアや写真撮影にオススメしたい本格ダウンコートをまとめてみた!

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この記事では、アウトドア活動や写真撮影などにオススメのダウンジャケットやコートをまとめています。


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もうすぐ厳しい冬がやってきますね。

僕が住んでいる北海道は言わずと知れた雪国。厳しい寒さのかわりに素晴らしい景色や冬のイベント事があったりと楽しい季節でもあります。

今回は、そんな冬の北海道で寒さに負けず写真撮影や観光、アウトドアアクティビティなど楽しむために重要なアイテム「ダウン」についてまとめてみました。

「アウトドア オススメ ダウン」といった具合で検索をかけてもどれもファッション性重視のミーハー記事ばかりだと感じたので

ハードな環境にも対応できるダウンコートやジャケットを探している人は是非読んでみてください。

冬用アウターにダウンがオススメな理由


冬のアウターにダウンが推奨される理由は何と言ってもその高い保温力があること。

毛足の長いフリースや、化繊の中綿がぎっしり詰め込まれた見た目モッコモコのジャケットもタウンユースにおいては使えますが、アウトドア活動となると物足りなく寒いはずです。


それならアウターの中にたくさん着込めばいいと思われがちですが、ちょっとの運動で汗をたくさんかいてしまい快適とは言い難く何よりも動きにくいです。


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その点、ダウンは比較的軽量かつダウン単体で高い保温力があるので、たくさん着込む必要が無く暑くなっても温度調節がしやすいので寒い冬のアウターに向いていると言えます。


アウトドア用途で必要なダウンジャケットの性能

さて、アウターにダウンが良いのは先の理由からも周知の事実。

そこでアウトドア用途として使えるダウンウェアの条件的なことをみていこうと思います。


ダウンの保温力/フィルパワー

まず保温力。これがないと意味がありません。

よくダウンの性能を表す言葉でフィルパワーと言ったりするのをご存知でしょうか。

http://www.descente.co.jp/jp/contact/img/answer16_ph001.jpg
引用:http://www.descente.co.jp/jp/contact/post-36709.html

これは羽毛のかさ高性を示す数値なのですが、一般的に

500フィルパワー以下は低品質ダウン

700フィルパワー以上は高品質ダウン

とされています。

この数値が大きい方が空気をたくさん含むことが出来るので保温性に優れているということに。

ここで紹介する製品の中には具体的な数値でフィルパワーが表示されていないものもありますが、私が持っているダウンコート(750フィルパワー)と比べても遜色ないものだと思います。

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しかし注意点が一つあり、フィルパワーがいくら高くても製品によっては思ったよりも暖かく無いというものも存在します。

例えば、ダウンコートの縫い目(繋ぎ目)部分が薄くて冷気を感じる、いわゆるコールドスポットがあったり、封入されているダウン自体の量が少ないなど、フィルパワーだけで暖かさを判断しない方がいいでしょう。

フィルパワーはあくまでダウンの品質の目安であり、暖かさに直結するわけではないということは念頭に置くといいです。


コレをどうやって判断すべきか難しいところですが、評判の高い高級ダウンジャケットでもフィルパワーが公表されていないのも意外と多いので実際に着てみないと何とも言えません。

しかしながら、作り込まれたダウンジャケットは袖を通してみると分かりますが、着心地が快適ですぐに暖かいなと実感できます。買う前に可能であれば是非試着してみることをオススメします。




ダウンウェア表地の防風性と防水性

どんなにダウンの質が高くても、表地が薄いナイロン素材だったりすると外気でダウン自体が冷えてしまいせっかくのダウンの良さである保温性が台無しになってしまいます。


そこで次は防風性の高さが重要となります。


「風速1メートルで体感温度が1度下がる」

こんなことを聞いたことがあるでしょうか。

確かに風が強い日だとそこまでの冷え込みはなくても寒く感じた経験は誰しもあるかと思います。

私は登山が趣味なのですが、暴風にさらされる稜線では必ず防風シェルを羽織ります。そうじゃないと夏山でもすごく寒くて危険です。

それくらい防風対策は重要。冬なら尚更です。

この点は、アウトドアメーカーが出しているようなダウンジャケットであればほぼ、防風性を兼ね備えているので信頼できるでしょう。



また、表地の防水性も重要です。

「冬なら雨は降らないしそんなに気にしなくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、それは標高何千mの高山や氷点下が当たり前の極地の場合だけです。

北海道と言えど、湿った雪が降ったりみぞれになったり天候の急変も考えられるでしょう。何ならアウトドア活動で雪原にダイブしたり、写真撮影で寝転がったりすることを考えると表地が直に雪や氷に触れる機会が多くなります。

防風性のあるダウンであれば大抵、撥水性もしくはさらに上の防水性を兼ね備えていることがほとんどです。その理由は、表地に付着した雪や氷が溶けて水になったとき、ダウンに水が染み込んでしまうのを防ぐためです。

ダウンは水に濡れるとかさが減ってしまい、最大のメリットである保温性が失われます。それでけではなく、ダウンは水分を含むと重たくなり乾かすのも一苦労。帰りならまだしも、活動中にダウンが濡れたらさあ大変。

この弱点をカバーするために、最近ではダウン自体に特殊加工で撥水性を持たせたものも登場していますが、やはり表地の撥水は当たり前として、出来れば防水性のあるダウンを選びたいですね。



防寒機能

続いては、防寒機能。

どういったことかというと、フードの有無や、手首・首回りなどの装備、お尻までかくれる長さか、などです。

これがきちんと考えられていると暖かさが1ランクアップする気がします。あくまで個人的見解ですが。


この防寒性の観点からみると『フード』はあったほうがいいです。これがあるのと無いのとでは大違い。邪魔くさいと思ってもフード付きを選ぶことをオススメしています。

というのも寒冷地において、頭部からの放熱は結構なものでいくらニット帽などを被っても首や隠れきれていない箇所が冷えてきます。

フード付であればフードを被るだけで首から上はほぼ守られます。もちろん、帽子を被るとなおいいですね。実際に試着する時はフードを被ってみて暖かさを実感すると納得してもらえるかと思います。


手首や首回りは風が侵入しやすいので、風をシャットアウトできる構造になっているかも大事ですね。



使い勝手

実際に着用するものなので使い勝手は直接的に評価に繋がる部分ですよね。

例えば、ポケットが多く小物をたくさん入れられ、取り出しやすい。

粉雪が舞う中や吹雪の中、ファーがまつげのような役割をして雪が顔にかかりづらくしたり。

これらは使用者によって重要視する部分が違うので商品ごとのプラスαのアピールポイントとして捉えるのがいいでしょう。



アウトドア・写真撮影にオススメなダウンジャケット5選

以上のことを踏まえて、個人的にこれならオススメできると思ったダウンを紹介していきます。



オススメ1.【mont-bell】パウダーランド パーカ

コスパを求めながらもきちんとした性能のダウンが欲しいならやはりモンベルのパウダーランドパーカがベストチョイスです。

こちらの特徴は表地にGORE-TEX(ゴアテックス)が使われていること。GORE-TEXといえば防水透湿性を備えたアウトドアウェアではよく使われる素材。雨や雪を弾いて防ぎつつ汗など透湿させる優れものです。もちろん防風性もあります。

それでいて、封入されているダウンは800フィルパワーとかなり高品質。ダウン量も申し分ないです。


http://webshop.montbell.jp/common/system/user/information/images/detailimg_02_0104_001.jpg
引用元:http://webshop.montbell.jp/common/system/user/information/images/detailimg_02_0104_001.jpg

ちなみにモンベルでは800フィルパワー以上のダウンを『EXダウン』と呼んでいるのですが、EXダウンはメーカーで3年保証が付いているのでサービス内容も安心です。



https://webshop.montbell.jp/sys_img/related/ecinfo_002_03308.jpg
引用元:https://webshop.montbell.jp/sys_img/related/ecinfo_002_03308.jpg

袖口はこのように二重構造になっていて、冷気の浸入を防いでくれいています。せっかくあったかいダウンを着ているのに袖口や首回りなどから冷気が侵入してしまうと意味がありません。防寒性能をあげるのには必須構造とも言えます。フリース素材なのでストレッチ性に優れています。


https://webshop.montbell.jp/common/images/product/cut_c/cc_1101443_20.jpg
引用元:https://webshop.montbell.jp/common/images/product/cut_c/cc_1101443_20.jpg

お尻も隠れる着丈。ポケット内にドローコードがあり、引っ張ればすそのフィット感を調節できます。

全体的にデザインはやや地味かなという印象ですが好みもあるのでアウトドア用途と割り切れば問題ありませんかね。

総合的にみて高スペックな防寒ダウンですが驚くことに価格は約4万円。ダウンに4万円は高く感じるかもしれませんが、GORE-TEXが使われていて800フィルパワーのダウンが封入されていることを考えれば決して高いとは思わないはず。(これ以降紹介する商品はもっと高価です)

ポイント
・800フィルパワーの高品質ダウン
・GORE-TEXなので防水透湿性あり
・防風性もあり
・3年保証付き
・コスパが良い

注意点
・デザインが地味かも

参考価格:39,500+税



オススメ2.【THE NORTH FACE】バルトロライトジャケット

国内流通量や入手性の良さ、ダウンジャケットのラインナップ数は他社メーカーより頭一つ抜けている印象のTHE NORTH FACE(以下TNF)。デザイン製の良さからも使用者が多いTNFのダウンは製品レベルもかなりいいです。その中からまずはバルトロライトジャケットを選択しました。

最初に注目すべきは使われているダウン。光電子ダウン(詳しくはコチラ光電子®とは|光電子®特集|FREE KNOT:フィッシングウェアブランド)と呼ばれるハイテクなダウンが使われており、袖を通すだけで暖かさがわかります。

この光電子ダウンについて簡単に説明すると、ダウンに極細の「光電子」繊維をハイブリットさせた特殊なダウンで、ダウンが持つ本来の保温力と光電子の遠赤外線作用のいいとこ取りにより保温力を高めたもの。遠赤外線作用ってのは両方の手のひらをくっつけなくてもじんわりと暖かく感じる作用だそう。ちなみにダウンには撥水加工も施されています。至れり尽くせり。

表地は30デニールと決して丈夫とは言えませんが、WINDSTOPPER(ウィンドストッパー)の2層構造になっていて、バルトロライトジャケットを一言で表すと「めっちゃあったかい防風ダウン」ってことです。

更にこんだけあったかいダウンジャケットのくせにスタッフサックが付属していて、スタッフサックに入れられるくらいコンパクトになるのも特徴の一つ。

高価なダウンジャケットは丈夫な表地のせいもあってか結構かさ張ります。一長一短ありますが、かさ張ったり表地のゴワつきが苦手という方にはオススメのダウンジャケットです。

個人的に気になるのがひとつ。WINDSTOPPERは耐水性はありますが防水では無いという点。雪や少しの雨ぐらいであれば弾きますが極端に湿った雪やまともに雨をうけると染みこんでしまう恐れがあります。真冬であればそんな心配はいらないですが、注意しなければなりませんね。

ポイント
・スタッフサックが付属
・コンパクトになる
・WINDSTOPPERなので風を通さない
・表地は撥水性がある
・光電子ダウンが封入

注意点
・着丈が腰ぐらいまで
・表地が30デニールなので引っ掻き耐性が弱いかも
・表地が防水ではなく撥水

参考価格:5万~6万


オススメ3.【THE NORTH FACE】ヒマラヤンパーカー

バルトロを紹介するならこちらも外せないノースフェイスの最強ダウン、その名も「ヒマラヤンパーカー」。

見た目はバルトロをさらにモコモコにした感じですが、その暖かさは極地遠征隊からも支持されるほど。

こちらも当然WINDSTOPPRERが使われていて、ダウンも光電子PRO DOWNと最上級品。


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引用元:http://www.goldwin.co.jp/tnf/ec/pro/disp/2/ND91602/ET/L/img/sub/l/ND91602_ET-b8.jpg

上下開閉ファスナーなので登山ウェアでよくある脇下のベンチレーションとまではいかなくとも換気が可能なのはいいですね。


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引用元:http://www.goldwin.co.jp/tnf/ec/pro/disp/2/ND91602/ET/L/img/sub/l/ND91602_ET-b9.jpg

ポケットもきちんとあるので小物類の収納場所には困りません。


性能面だけみれば最強ですが、デザイン性やこれの性能を十分に発揮する環境が果たしてあるのか、という疑問があるので万人にはオススメできないかもしれないですね。

また、ダウン自体に撥水加工はされてはいますが、バルトロと同様に完全防水では無いので注意が必要。

たまーに不人気色が定価の半値近くで売られていることがあるので、「とにかく暖かいのがいい」という人であれば迷わず購入するといいでしょう。


ポイント
・光電子PRO DOWNが封入されている
・最高レベルの防風性
・撥水性がある

注意点
・完全防水ではない
・アウトドア用途以外では見た目が浮いてしまう

オススメ4.【THE NORTH FACE】アンタークティカパーカー


TNF極地用ダウンのAntarctica Parka(アンタークティカパーカー)。

表地に140デニールの高強度素材を使用。これならちょっとやそっとでは破れないので、凍った枝や氷にひっかけても問題ありません。しかもGORE-TEXなので防水透湿性も完備。おまけに防風性もクリアです。

ダウンはやっぱり光電子ダウンが封入されていてあったかい。お尻の隠れる着丈なのがさらにGOOD。


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フードのファーは取外し可能なので状況に応じて対応できます。


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引用:http://www.goldwin.co.jp/tnf/ec/pro/disp/2/img/sub/l/ND91707_IB-b6.jpg

天体観測や氷点下の中の作業で使える防寒着として考えられているので、ポケットもたくさんありこれなら写真撮影で使う小物も収納できて使い勝手はかなり良さそう。

デザインも街着からアウトドアまでいける風合いでかなりオススメ。

難点は1920gとそこそこ重量感があります。着てみるとそれなりにゴワつきますが個人的には許容範囲。表地が140デニールなのでしょうがないですよね。

ここ最近見た中で一番いいなと思った商品です。


ポイント
・表地が140デニールと高強度
・GORE-TEX採用
・光電子ダウンが封入
・着脱可能なファー
・ポケット5カ所
・防風防水透湿性あり

注意点
・1920gと少し重たい
・高い

参考価格:7万~8万


オススメ5.【MAMMUT】 ドライテックプライムダウンコート

TNFが続いたのでお次は私も使っているマムートの全天候型防水ダウンをご紹介。

こいつは僕がお店で何気なくダウンを見ていたら店員さんが「完全防水ダウンなのでお勧めですよ」と言われて最終的に買ってしまった商品です。

表地は『DRYtech Premium』というオリジナル素材が使用されており、耐水圧はなんと20,000mm。おまけにフルシームなので隙間から水が入ってくるという事もない全天候型ダウンです。

ダウンは750フィルパワーのグースダウンが170g封入されているのでモコモコで暖かい。重量は930gとかなり抑えられています。


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両胸にファスナー付ポケット。腰ポケットも左右あり、手を温めておけるハンドポケットが一体となってます。これがまたすごく重宝する。


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着丈はおしりまで隠れるコート丈。


個人的に唯一惜しいなと思う点は、手首周りのつくりが甘いこと。袖口が二重構造になっていたりすればいいのですが、ドライテックプライムダウンコートはどうも手首が寒くなりがち。袖口にボタンがついているのですがあまり調整できるものではないので微妙なところです。

ただ、デザインや性能など総合的にみてアウトドアに限らずタウンユースにも重宝する使い勝手でオススメ。

ポイント
・表地は防風防水素材のDRYtechPremiumが使用されている
・耐水圧は20,000mm
・750FPのダウンが170g封入でモコモコ
・おしりも隠れる
・ポケットが多い

注意点
・手首が寒い

参考価格:5万~7万



まとめ

いかがでしたか。

今回紹介した製品はどれも僕が実際に使ってみたりお店で店員さんにお話しを聞いたりしたもの。どれを買っても満足いくかなーと思います。

もちろん、選定については僕の好みも大きく影響しているので、これ以外に素晴らしい製品はたくさんありますが、アウトドア用であれば本記事のような点に注意して自分の好みと性能や価格がマッチしたものが見つかれば幸いです。

なお、アウトドア用途に限った説明になりましたがタウンユースでも当然使えます。現に僕もガンガン使っています、かなり暑いですけどね。


随時、良さそうな商品を見つけたら追記します。

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