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α7シリーズに乗り換えるべきか!?スペックや現状を鑑みて考察してみた

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画像引用元:α7 II | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

ここのところフルサイズ一眼カメラに乗り換えようと計画中。各社魅力的なラインナップで迷いますが、今回はソニーのミラーレス一眼に着目してみます。

ソニーのミラーレス一眼について

ソニーのミラーレス一眼でフルサイズセンサーなのはα7シリーズの以下の機種。

・α7
・α7Ⅱ
・α7S
・α7SⅡ
・α7R
・α7RⅡ

価格的にも手を出しやすいのはフルサイズエントリー機のα7、α7Ⅱのふたつ。今買うならα7Ⅱですね。

既存の一眼レフとの大きな違いはミラーレスかどうか。他は調べた限りだとそこまで大差はなさそう。

今回はD750と簡易的ながら比較していきたいと思います。


α7ⅡとD750を比較

撮影用途は風景、スナップといった具合。フルサイズが欲しい理由の一つに、登山で広角に風景を切り取りたいというのもあるのでそちらも踏まえてみます。


価格

購入の決め手にも成りうる価格について。

製品名 ニコン D750 ソニー α7Ⅱ
発売日 2014年9月25日 2014年12月5日 差額
初値(価格.com) 204,000円 184,559円 -19,441円
現在平均金額(価格.com) 184,339円 164,102円 -20,237円
現在最安値(価格.com) 160,733円 139,111円 -21,622円

参考価格は2017年3月7日時点。

価格差は表の通り、α7Ⅱの方が約2万円ほど安い

ただ、考慮すべき点はキャッシュバックキャンペーンの有無。D750も以前はキャッシュバックをやっていましたが、もう終わってしまいました。一方でα7Ⅱはボディ単体で2万円のキャッシュバックがあり、費用面だけで考えると4万円ほど安い計算になります(本キャンペーンは2017年2月3日(金)~2017年5月7日(日)に購入したものが対象)。今回の購入に関しては結構大きなポイントです。


サイズと重量

サイズと重量は登山に携行することと普段使いすることを踏まえるとコンパクトで軽い方が楽でいいです。

製品名 ニコン D750 ソニー α7Ⅱ
寸法(幅×高さ×奥行)mm 140.5×113×78 126.9×95.7×59.7 重量差
重量(バッテリーと記録媒体込)g 840 599 241

ミラー機構が無いのでα7ⅡはD750より一回りコンパクトで軽い

家電量販店で実際に持ち比べた感じもα7Ⅱのコンパクト性が実感できましたが、D750は持ちやすさがありました。カバンに入れる時にコンパクトさを享受できそうですが、実使用ではD750でもそこまで大差ないかな?といった印象。


ただ、α7Ⅱはミラーレス機なのでバッテリーの持ちが悪いです。

登山などで使用する場合、予備バッテリーをいくつか持っていかなければなりませんのでトータルでは重量差は誤差の範囲。ちなみにバッテリー1個42g。


センサーについて

D750はセンサーサイズが35.9×24.0mm

α7Ⅱが35.8×23.9mm

どちらもフルサイズ。

どちらが優れているかは使うレンズや撮影技術などで変わり比べようが無いので今回はDxoMarkを参考にします。

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画像の横棒グラフの数値は上から、センサー総合点、色の再現率及び分離、ダイナミックレンジ、ISO感度の許容といった具合。この表から読み取るとD750の方が優れていますね。

ここからさらに各ISO感度での数値を見ていきます(measurementsというタブを開くと見ることが可能)。

色の再現率はISO800くらいまではα7Ⅱが優れていて、高感度になるにつれD750が優れている結果に

ダイナミックレンジは概ねD750の数値が上回っています

SN比は若干α7Ⅱが劣るもののほとんど差はないことが分かりました。

僕の印象ではそこまで大きな差はないのでどちらを選んでもいいかなと感じます。


画素数

D750が有効画素数、2432万画素。

α7Ⅱが2430万画素、あまり変わりませんね。

D750もα7Ⅱもローパスフィルター有

写りに関してはレンズに依る所が大きいので直接比較できませんが同等に感じます。


レンズ資産

D750であればFマウントの豊富なレンズ群があります。一方で、Eマウントレンズはまだまだ少ないですが今後とも拡充していく動きで活気があると感じます。マウントアダプタ―を使えば結構使えるレンズも豊富なことが分かりました。

CP+で行われたシグマ山木社長のインタビューで今後Eマウントレンズをラインナップすると公言しており、サードパーティー製のレンズも増えていくことが予想されるので、僕が当初不安に思っていたレンズに関しては大丈夫そう

G MASTERレンズというバカ高いのも登場しているのでソニーのやる気を伺えます。


バッテリーについて

これは散々言われていることですが、α7Ⅱのバッテリーの持ちが非常に悪いことは頭に入れておかないといけません。

利便性を考えると上記の「α7Ⅱ用バッテリーチャージャー ACC-TRW」を買うことになります

理由はバッテリー単品で6,000~7,000円ほど。本来なら予備バッテリーとしてこれだけ買えばいいのだが、α7Ⅱは標準での充電方法が充電ケーブルをカメラに挿して行う不便なタイプ。ソニー製品にありがちなことです。

そして上記のバッテリーチャージャーとバッテリーがセットになったものは9,000円~10,000円ほど。それならセット品を買った方が単体で充電も可能なのでお得です。でも高い。ソニー製品にありがちな・・・。


防塵防滴について

ソニー公式ではあくまで「防塵防滴に配慮した設計」となっています。

ついでに「※ 防塵・防滴に配慮した構造となっていますが、ほこりや水滴の浸入を完全に防ぐものではありません」という文言も。

一方D750は「カメラボディー各所に効果的なシーリングを施し、D810と同等の、信頼性の高い防塵・防滴性能を確保しています。」とのこと。D750の方がタフそうですね。

雨が降っている中での撮影は基本的にしないのでいいですが、埃や塵は気になりますね。小まめな清掃を心掛けます。


D750と比べた時のα7Ⅱの懸念事項

さて、一通り比べてみましたが、写りに関してはα7Ⅱでも問題ないというか十分な感じ。バッテリーの持ちがとても悪いので登山の時は予備バッテリーを数個持っていかないといけませんが、この点は最初から諦めた方が良さそうです。

あとヨドバシでα7Ⅱを実際に触ってみて感じた事を。

まずシャッターの感じがどうも好みでは無い。慣れれば問題ないかもしれませんが、ん?と思ったのが正直なところ。

あとタッチパネルがあればすっごく便利だなと感じました(特にフォーカス選択などに)。現状無理でも将来的には付きそうなもんです。NEXにはあったし。

・バッテリーの持ちが悪い
・完全防塵防滴ではない
・非タッチパネル
・非サイレントシャッター(上位機種は有)
・アクセサリーが高い

ネガティブな事ばかり上げたので次はα7Ⅱの強みについてみていきます。


α7Ⅱのいいなと思う所

5軸ボディ内手ブレ補正

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撮影しているとどうしても手ブレしてしまう時があります。究極的には手ブレが全くないカメラがあればいいのですが、現代の技術を持ってしても未だ実現できていない状況です。

α7Ⅱのすごいところはフルサイズ一眼で初めてボディ内手ブレ補正機構を搭載した点。他のはレンズ内手ブレ補正なので大雑把に行ってしまえば対応レンズならなんでも手ブレ補正が効くということ。

35mmフルサイズCMOSセンサー

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なんて言ったってフルサイズ「Exmor(エクスモア)」CMOSセンサーがついてます。フルサイズ症候群に罹っている僕にはこれが一番の購入理由。フルサイズならなんでもいいってわけではないですけどね。

DxOMarkで僕が今使っているD3300とα7Ⅱを比べると(酷 笑)、全ての項目において上回っており期待せざる負えない。


チルト液晶

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D3300は非可変液晶なのですが、α7Ⅱはバリアングルでは無くチルト液晶。ローポジの撮影が捗りそうですね。あと室内撮影の時にも便利。


まとめ

良いところも悪いところも挙げると切りがないですが、現状僕の使用環境で気になる事は網羅できたかなと思います。

なんせAPS-Cのエントリー機からの乗り換え考察なんで分からないことだらけですが、あとは清水の舞台から飛び降りるだけです。どのカメラにしようか迷っていましたが、ほぼほぼ決まったかな。

次はどのレンズを買うかだ。

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