ウィンターブーツのロングセラー品!ソレルの「カリブー(Caribou)」をレビューしてみた
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以前このような記事を上げました。
この時は、カリブーウールがいいなと書いてましたが、なんだかんだ迷った挙句カリブーに落ち着いたので(比較記事の存在意義はさておき汗)、その理由と"カリブー"について簡単に紹介してみます。
カリブーを選んだ決め手は重量
製品名 | カリブー | カリブーXT | カリブーウール |
---|---|---|---|
重量/片足 | 964g | 1077g | 1106g |
使用限界温度 | -40℃ | -40℃ | -40℃ |
防水機能 | WEATHER PROOF | SNOW PROOF | WEATHER PROOF |
価格 | 21,600円 | 18,360円 | 24,840円 |
*上表はメンズカリブーシリーズの簡易スペック表です。
見た目に大きな違いは無いように見えますが、片足で約142gの差があります。両足では約300g違います。大したことない数値に思えますが、実際に履いてみると数値以上に重たく感じました。
一方、カリブーシリーズではないモノの、タウンユース向きのカジュアルモデル(勝手にそう呼んでいます)のパックナイロンは重量的にはかなり有利。片足680g、両足で約1,360gです。履いてみると体感的にはカリブーウールの半分以下の重さではないかと思うくらいです。
実際に三者を履き比べてみたのでそちらの感想も。
写真で見る以上に実物がゴツい。カリブーですらなかなかゴツい見た目ですが、それ以上のモノです。そして重量もヘビー級。カリブーとは300g弱しか違いませんが、数字以上に重たく感じます。足がかなり疲れているのかなと思うくらいです。
という訳でデザインは申し分ないですが、今回は見送ります。
最大の魅力が軽さ。カリブーシリーズを履いたあとだと印象が全く違います。大きさの感じもタウンユースにいいです。しかし決定的な問題が。私の足にはブーツの形状が合いませんでした。サイズを変えたりどれを試してみても、足の甲の端?が擦れて痛い。これじゃ歩けません。形が馴染んでいないだけだとしてもここまで痛いのは受け付けられませんでした。
もう一つ気になった点。ソールがカリブーシリーズやエクストリームモデル(呼称は関連記事を参考)と比べて薄い感じがするので、足裏から雪や氷の冷たさが伝わってきそうだなと。(それでもスノーブーツとしての性能は折り紙つきかと思います)
こちらは足に合わないので見送り。
カリブーウールよりは軽いけど、やっぱりゴツイ。しかし履き心地は一番良かった。私が色々履いてみた中では重量・耐寒性能など一番バランスが取れているかな?と感じました。撮影やちょっとしたアウトドアにも使えます。
なんだか消去法的になってしまいましたが、大定番のカリブーに決まり購入です。アッパーがレザーでエイジング(経年変化)を楽しめるのでこの選択には満足。
でも普段から使うものなので重さは大事ですよね。
画像引用元:http://www.sorel.jp/category/mens/1/
カリブーの紹介
40年以上変わらないデザイン
40年前を知らないですが、変わらないデザインらしい。それでも古臭さは無く、アウトドアな感じがいいです。色はburunoにしました。
筒部(インソール~上端)は実寸で24.5cm、長靴とまではいきませんがそこそこ長い。ある程度雪が降り積もった中を歩いても雪が侵入してくることはなさそうです。
フィッティングが難しい
スノーブーツの為、ゆったりめに作られているようで、選ぶ際に何度も試し履きしたのですが、これがまた難しいです。そもそも○○cmと表記されていますが、アメリカ規格なので普段26cmの靴の人がソレルの26cmを履くと窮屈になります。その理由は捨て寸が無い為です。
捨て寸とはつまり、靴のサイズ○○cm+αの空間"α部分"の事です。アメリカにはこの概念が無く全長○○cmで作られています。なので同じ26cmでもα分の違いが出てくるのです。
そこでまずはワンサイズ大きいモノを試し履きしましょう。
また、ブーツが結構重たいのでサイズが緩すぎると足がブーツ内で遊んで、躓いたりと却って危険です。かと言ってキツキツだと足が圧迫されてしまうので歩きづらいし疲れます。サイズも1cm刻みなので選定には迷いますが、個人的には厚めのソックスを履いた状態でぴったりフィットがいいかなと思います。あとの調整は靴ひもで十分。使っていくうちに馴染んでいくはずです。
独特なソール形状
イボイボがびっしり。冷気や雪がダイレクトに足裏に届かないようになっているのでしょう。ツルツル路面でグリップ力が特別あるという感じは正直ありませんが、ソール面積が広いので革靴なんかよりはいいと思います。雪上は歩きやすいですね。
-40℃まで対応出来る?
マイナス40度の環境に行けないので検証は出来ませんが、先日糠平湖や然別湖に行った際、手元の温度計でマイナス10度。この程度であれば全然寒さを感じませんでした。星空撮影のような極端な状況でなければ、足が冷えて困ることはなさそうです。
インナーが大事
ウェアのレイヤリングでも重要なインナー(アンダーウェア)ですが、ブーツでもその考えは適用できるようです。ソレルブーツの特徴として、インナーブーツの取外しができる点があります。
これにより、インナーがボロボロになっても買い替えがきくし、インナーブーツ単体で乾かすことも可能。寒い朝、インナーだけ抜き取ってストーブの前に置き、温まったインナーを装着すればとても快適に出発できます。
防寒装備が一通り揃った
これで足先から頭までの防寒装備が揃いました。北海道の厳しい寒さにも耐えうる装備なのでいずれ記事にしたいと思います。
まとめ
数年ぶりにウィンターブーツを買いました。
*然別湖コタンにて
今までのはどちらかというとタウンユース向けのモノだったので、アウトドア活動にも使えるこういった雪景色にとてもよく似合う最高のブーツが手に入り満足です。
低山で踏み跡がしっかりしていれば冬山のスノートレッキングなんかにも使えちゃうので一足あれば幅広いアクティビティに応用が利きます。とてもオススメなウィンターブーツです。