寄付金11億円！？環境保護に関して、Patagoniaの取り組みがすごいなと思った話

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参考：ブラックフライデー（11月25日）の過去最高売り上げを地球のために全額寄付 - パタゴニアのブログ「クリーネストライン」

アウトドアアパレルブランドとして知られるPatagonia（パタゴニア）をご存知だろうか。
私も登山のベースレイヤーとして欠かせないキャプリーンを筆頭にいくつか同社のウェアを持っている。登山やクライミング、アウトドアをやる人にとっては馴染み深い会社だ。
そんなパタゴニアは何年も前からCSR活動の一環として毎日の売上の１％を環境保全団体などに寄付しているというのは知っていました。

そんな中、11月25日にパタゴニアから1通のメール届いた。

ブラックフライデーに合わせてすごいことをやるという

11月25日という日付を見て、ピンときた人もいるんじゃないでしょうか。
通称「ブラックフライデー」である。

11月第4木曜日の感謝祭の翌日をこう呼ぶのであるが、今年は11月25日がそれでした。
この日から欧米ではクリスマスに向けてのセールがスタートして、消費者が一年のうちで最も買い物をする日のひとつと言われています。

で、そんな日に届いたメールがこちら。

要約

今日（11月25日）の売り上げの100％を草の根環境保護団体に寄付します＾＾

マジかパタゴニア。

しかも、200万ドルを売り上げる見込みがあるという。日本円だと2億2000万くらいだろうか。
参考：Patagonia donating 100% of its Black Friday sales to envrionmental groups - Nov. 21, 2016

普段が1％ということを考えると200万程度だが（ブラックフライデー基準ではあるが）、大丈夫なのかと心配になってしまう程である。

ではなぜ、パタゴニアがこんな事をしたのだろうか。

大統領選挙の影響？

パタゴニアの環境問題活動副部長？のLisa Pike Sheehy氏がこう語っています。

"We definitely came up with the idea after the election,"
"This is a difficult and divisive time for our country. I believe the environment is something we can all come together on. ... Environmental values are something we all embrace."

「私たちは選挙の結果を受けて決断しました。私たちは国を二分する状況にある。その私たちをつなぐことができるのが環境です。環境改善は私たちに全員に利益をもたらすのです。」

実は次期大統領のトランプ氏は11月21日に、化石燃料の規制を撤廃すると発表しています。これを受けての決断と言えるでしょう。

環境問題に真摯に取り組んでいるパタゴニアからしたら、とても信じられない話です。

抗議や抵抗とも取れる行動ですが、注目を浴びてこなかった環境団体やNPOなどに資金的援助を行い、こういったコミュニティと繋がるキッカケや関心を提供できるチャンスと考えれば損得の話ではなかったのでしょうか。

いずれにしてもなかなか実行に移せる企業は無いので、パタゴニア流石と思えます。