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完全防水ダウンMAMMUTの"DRYtech prime down coat"をレビュー!過酷なフィールドでも頼りになる存在です!

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以前、北海道の冬期撮影で使うダウンジャケットを考察した記事を上げました。あれから数日後にマムートの防水ダウンコートを買い、1か月ほど使ってみたのでどんな感じなのかレビューしてみます。

関連! 北海道冬期撮影用のオススメダウンジャケットを考える。アウトドアブランドでどんなものがあるか比較・検討してみた! - 4次元フォト

DRYtech prime down coatにした理由

まず始めに、私が今回購入したマムートのダウンは考察記事にあるモノとは違います。

何が違うかと言うと、旧モデルだということ。

こちらが旧作。

実はとあるアウトドアショップでセールをやっており、かなり安くなっていたので購入しました。

旧モデルと新作の違いは、カタログや実物を見ても性能面ではおそらくほとんど変わらないと思います。デザインは何箇所か違いがありますが、たぶんそれぐらいです。

他のダウンジャケットじゃダメだったのか?

考察記事にはダウンジャケットとコート、メーカーや種類など商品の選定に統一性は持たせていませんでした。とりあえず店舗に行って良さそうなのを手に取り自分なりに比べたのです。
なのでそれぞれ得意・不得意な状況があります。

たとえば、フィルパワーが高いダウンジャケットであれば、乾燥した酷寒状況において、重量比当たりの保温性能で右に出る者はいないでしょう。
しかし逆に、強い風雪など特に風が吹き荒れる環境だとダウンジャケットでは防風性能が完全ではないので寒く感じてしまうことも。

私の場合、使用環境を考えた時、どちらの可能性もありました。
暴風雪であれば撮影はしませんが、道中でそうなる可能性は十分にあります。

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また、晴れていても海沿いや標高が高い場所では風が強いことは想定されます。厚着すれば低い気温には耐えることが出来ても、風があると実際の気温以上に寒く感じるので耐風性能は必須です。

タウンユースのみ考えれば、一般的なダウンジャケットでもいいですが上記の事から防風性も必要だと考えました。結果的にマムートのDRYtech prime down coatに。

ただし、耐風性を特別謳っていないダウンジャケットでもその上からハードシェルやレインウェアを羽織れば構成的には防風対策は可能だと思います。

私の場合、そこまで寒くない季節は「ユニクロのライトダウン+マムートのレインウェア」で凌いだりするので。

考察記事に上げたダウンジャケットの防風性が怪しいという訳ではないでのあしからず。

デザインと着心地

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色はblack melange(グレー)。
一見するとダウンコートには見えない風貌。


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*ユニクロのライトダウンを重ねてみた

コートと名がついているだけあって、丈は少し長め。個人的にはコート丈の方が防寒性があるように感じます。あくまでイメージと体感的な印象です。

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質感はとても柔らか。表面を見てみるとヘリンボーンでとても落ち着いた印象を受けます。

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マンモスマークはモノトーンで主張しすぎないように。

実際に着てみると、ダウン独特の空気の層に守られている感覚が。

それでいて重すぎず、非常に気持ちいいです。

750フィルパワーダウンで十分暖かい

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170g封入されたグースダウンは想像より暖かく保温性があります。

アウトドアメーカーのダウンには1000フィルパワーなどの高品質ダウンも存在しますが、そこまでとなると高額になりがち。保管やメンテナンスにも気を付けなければなくなり、結構神経を使いそうなことが予想されますので今回はパスしました。

"DRYtech Premium"の恩恵

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購入の動機としてはDRYtech Premiumが使われているということが大きかったです。

DRYtech Premium™はその完璧な最高レベルの品質で最も難度の高い要求も満たします。風や雪、雨からの100%頼りになるプロテクションとより優れた通気性を実現します。DRYtech™の透湿性は、メンブレンの特性の親水性の結果です。 メンブレンは(スポンジのように)汗を吸収し閉じ込めます。 これが充満すると、湿気は体から放出されます。
•完璧な耐風性、防水性
•最高の通気性
•より強化された強度
•あらゆる状況で頼りになるプロテクション
•衣料に絶対の自信を必要とする登山家向け
http://lovzearth.com/hpgen/HPB/entries/26.html

こういった謳い文句は各社似たような感じですが、どれも期待ほどではないことが多いです。果たしてドライテックプレミアムは?

耐風性と防水性を重視して見てみようかと思います。


まずは防水性、水を掛けてみます。
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おお。弾いていますね。

ちょっと時間をおいてみると、ジワーっと滲んでいる?感じがしました。これはこのメンブレンの特性らしいので問題なし?湿気が多い雪が降る中で使ってみましたが、じわっと滲んでいるものの裏地はサラサラ。中のダウンにも染み込んでいる感じはしませんでした。

流石にゴアテックスプロシェルのような撥水性は無かったですが、使用環境を考えれば基本的に雨ではなく雪から守られればいいので大丈夫でしょうか。

耐風性に関しては、Tシャツの上に着て外に出ても中はあったかかったです。むしろ手首や首元の隙間風が寒いくらいでした。

強風の日や吹雪の中でも風が冷たいなと感じるのは守られていない部分だったので、耐風性は十分と感じます。

たくさんのポケットで使い勝手がいい

合計9か所ポケットがあります。(内ポケット2、防水ポケット1、外胸ポケット2、外ポケット2+ハンドポケット2)

私はポケットがたくさんあるアウターの方が好みです。理由として、普段リュックをあまり使わず、手荷物をポケットに突っこんで行動することが多いからです。

ただ、撮影用途で考えるとカメラバッグやリュックを持っていくので、あった方がいい、大は小を兼ねる、くらいの感覚でしょうか。

個人的に、すぐ取り出し可能な胸ポケット(チャック付)はスマホを入れておくのに重宝しています。

保温性があるハンドポケット

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昔買った街着用のダウンジャケットにもついています。これがあったから購入の決め手になったくらいの機能です。

というのも、手袋をあまりしたくない私は手がかじかんでしまわないように、ポケットに手を入れるという方法を取るのですが、ズボンのポケットだとちょっと見た目が・・・アウターの上方向が空いているポケットだと肩が強張って疲れるし・・・

そんな感じなので自然な姿勢でポケットに手を入れられる、ハンドポケット構造は私にはとても重要です。

防水ポケットも

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防水ファスナーがついた防水ポケットもあります。これは新作にはついていません。無くなった理由は分かりませんが、個人的にこのポケットは一度も使っていないし使う事あるかな?という感じなのでお察しでしょうか。
絶対に濡らしたくないものがあればとりあえず入れられますが、例えばiPhone7PLUSだと大きすぎて入りませんので私には使いどころが分からない!

着脱可能なフード

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これも新作から廃止されました。理由はおそらく、中にフード付の衣類を着た場合背中や首回りが窮屈になるからだと思います。

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フードを取り外すことによって、スッキリとした印象にもなります。

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もともとついていなかったかのような造りにも見える。この辺はちゃんとしていますね。

価格

旧モデルでも定価は65,000円+税。現行品は定価68,000円+税。セール品だったのでお安く買えましたが、それでも高い買い物でした。

ただ、ある程度の出費は覚悟していたので必要な性能が手に入り、大事に使っていけば元を取り戻せるのではないかと思っています。

旧作と新作の違い

使われている素材に大きな違いはありません。(たぶん)

デザインはいくつか変更点がありました。

・防水ポケットの有無
・外側胸ポケットの仕様変更
・フードの一体化

以上が気づいた点です。

まとめ

オススメな点

・比較的軽い
・ダウンなのに防水性がある
・耐風性も抜群
・ポケットが多いので撮影に向いている
・ゴワつきがないソフトな手触りと着心地
・コート丈なので腰回りが冷えにくい



残念な点

・袖口にリブがない
・内ポケットのボタンが外しにくい

上記の点が改善されていれば尚よかった。

買うなら現行品?

旧作と新作(現行品)どちらも着てみた印象として、新作の方が明らかに保温性がありました。旧作のダウンがへたっているだけなのかもれしませんが、それ以外にも造りこみの工夫(ダウンの封入法など)されたのかな?とも思います。

あと旧作は在庫が薄くなっているので必然的に現行品になるかと。

何れにしても、高い買い物になりますが冬期撮影において十分な性能と機能を兼ね備えているので、旧作・現行品どちらもオススメできるダウンコートに間違いありません。

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